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生活綴り方

生活綴り方とは,日々の生活を文章にして綴ることで、自らの生活を見つめなおし,生活を向上させようとする教育実践・・・だそうです。

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『ショートショートの広場1』(新版)
星 新一 編
講談社文庫 1985年

アマチュアによるショートショートコンテストの入選作を集めたもの。
一気に読んだ。
一つひとつが短く,独立した物語であるため,集中力が毎回更新され,単時間にこれだけの分量を読むことができる。
だが裏をかえせば,常に集中力を持続「させられる」ともいえ,非常に疲れる。
同じ分量なら,ふつうの小説の方が疲労感は少ないだろう。
星新一自身による短評も興味深く,一つ読むたびに巻末を見るといったことを繰り返した。
ちょっと邪道かもしれないと思いつつ。

練りに練った文章で,一気にラストまで到達する興奮。
その快感は,一種「早漏」的なものがあるように思う。
もう一つ,もう一つ,もっと,もっと…半ば中毒的に,むさぼるように読み進めてしまうところは,若者の性行為に通じるものがあるような。

そんな中,特に心に残ったのが,最後に収録されている,安土萌作「"海"」。
  しっとりとしながらどこか乾いた
  かなしいようで明るい
  不安なようで安らかな
  残酷なようで優しい
そんな風景や時間,独特の「時空」が描かれていると感じる。
わずか4ページという短さを感じさせない,でも短いからこそ何度も読み返したくなる作品だ。
その度に,これらの修飾語が前後逆になる予感。

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蛇足:
ありえないし,必要もないが,「"海"」を映像化するならぜひ押井守さんに。
攻殻機動隊の2作目の雰囲気で味わいたい。
ジブリには合わないだろうと思う。
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